WiMAXの速度

 

WiMAXは最大220Mbpsという速度を売りにしています。しかし、別の記事でも書きましたが、この速度は実際には出ません。なぜなら、WiMAXはベストエフォート型のサービスだからです。

ベストエフォート型とは何かというと、最低速度は保証せず、最大速度のみ表記するというサービスです。つまり、「最大220Mbps」と書いてあっても、実際にどの程度の速度が出るかは一切保証されません。「そんな無責任なサービスあってもいいのか」と思うかもしれませんが、インターネット回線としてはこれが普通です。

逆に「ギャランティ型」と呼ばれる最低速度を保証するサービスもありますが、一般人向けではありません。主に企業向けのサービスです。最低速度を保証するというのは非常にコストがかかるので、一般人向けにギャランティ型のサービスを提供するのは現在では技術的に難しいのです。

なので、現在のインターネット回線はベストエフォート型のサービスしか無いのです。

話を元に戻します。WiMAXは最大220Mbpsと言いながら、実際にはそんな速度は出ません。たぶんアンテナの真下で誰もいない状況で使っても出ないと思います。では、実際にはどのくらいの速度が出るのでしょうか。

状況によって大きく変わりますが、だいたい10Mbps~180Mbpsくらいのようです。

最大220Mbpsという速度を見た後では10Mbpsというのはずいぶん低い速度に思えますが、実はこの程度の速度でも十分高速にネットを使うことができます。最も高速な回線を必要とするのは動画を鑑賞することですが、それでも3Mbps程度あれば全然余裕です。なので、10Mbpsというのは十分な速度です。逆に言うと、これ以上の速度が出ても実は無意味です。

WiMAXの満足度が高い理由としては、速度が低い時でも十分高速な速度が出るということです。